a long vacation

書かれた内容はすべてフィクションです

和訳 the libertines「time for heroes」

https://youtu.be/HAusT_Yl1gE

 

 

 

こんにちは。この歌良くないですか?

(感覚の押し売り)

 

 

この歌はぼくの好きなバンド「the libertines」の、「time for heroes」という曲です。

 

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この人たちがリバティーンズ

 

 

リバティーンズは1997年にイギリスはロンドンで結成され、

ガレージロック・リバイバル」というジャンルの音楽をやっていました。

 

ガレージロック・リバイバルというのは、当時(2000年代前半)流行っていたロックのジャンルで、

リバティーンズはその中の代表的なバンドのひとつです。

 

そもそもガレージ・ロックっていうのが、1960年代に流行っていたロックのジャンルで、

 

その名の通りガレージで練習してるような荒い音質で、「わお、イッツアロックンロール」というような音を出すものでした。

 

 

そして、リバイバルが「復活」とか「再流行」ですから、ようするにガレージロック・リバイバルというのは、、、、、

 

 

ガレージ・ロックよかったからもっぺんやったろうやないか〜い!!!!!

 

 

というやつです。

 

 

特徴はめちゃくちゃに古めかしい(2000年代初頭とは思えない)音質と、無駄な加工をほとんどしてない楽器の音です。無駄に歪めたりエフェクト掛けたりしてないわけですね。

 

まあガレージ・ロックです。(投げやり)

 

 

リバティーンズの魅力です。

 

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リバティーンズのメンバーは4人いて、

ベースのジョン・ハッサール(1番左)、

ギターボーカルのカール・バラー(真ん中左)、

ドラムのゲイリー・パウエル(真ん中右)、

そして、ギターボーカルのピート・ドハーティです(1番右)。

 

中心人物はカール・バラーピート・ドハーティーですが、

ふたりはすごく仲が良く、

 

若い頃は一緒の部屋に住んでたり、ライブでキスをしたりしてました。

 

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可愛いのがピート、かっこいいのがカール。

 

 

一緒に自殺しようとしたこともあったそうです。(カールが精神的に辛かった時)

 

 

まあバンドを始めてから成功し出すんですが、

 

しばらくするとリバティーンズに暗雲が立ち込めます。

 

 

 

ピート・ドハーティーは、めちゃくちゃ困ってちゃんだったのです。

 

 

 

どのくらい困ってちゃんだったんでしょうか。

代表的な彼のエピソードをあげてみます。

 

 

 

・薬物所持で数十回逮捕

・一日に薬物所持、無免許運転、飲酒運転のトリプルコンボで逮捕される

・相方カールの家へ盗みに入る

・逮捕されすぎて日米入国できない

・子供番組にも出演できない

道路交通法違反の裁判中、ポケットに入っていたコカインを落っことしそのまま逮捕

・薬物治療院に入所するも、「他の患者に悪影響」と3日で追い出される。

・イギリスのクラブで3000万の石像を破壊し永久出禁。

・ドイツツアーでナチス時代の国家を歌い強制退場。

 

 

 

・・・むちゃくちゃです。

 

 

まあ見てわかる通りゴリゴリの薬中で、めちゃくちゃヤバいやつなんですけど、

 

めちゃくちゃいい曲書くし、

 

めちゃくちゃかっこいいんですよ。

 

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バチクソイケメン。

 

 

・・・しかし、結果としてピートのせいでバンドはガタガタになって、解散してしまいました。

 

 

これだけ騒ぎを起こせばね・・・

なんで生きてるか不思議なくらいです。

 

 

相方のカールもさすがに愛想を尽かした感じですね。

 

 

 

というわけで、薬物と退廃のバンド、ザ・リバティーンズの「time for heroes」和訳です。

 

 

 

Did you see the stylish kids in the riot?

暴動の中にいたイカした奴らを見たか?
Shovelled up like muck and set the night on fire,

堆肥みたいに寄せ集められて、夜を赤く燃やしてた
wombles bleed. truncheons and shields,

ウォンブルズが血を流し、警棒とシールドが見え
you know I cherish you my love.

君を愛してるよ  知ってるだろ


But there's a rumour spread nasty disease around town

だけど街中では悪い病気が広まってるらしいんだ
caught round the houses with your trousers down

君がズボンを下ろすと、それを貰っちまう
a head rush, in the bush...

藪の中でクラクラして

you know I cherish you my love

君を愛してるよ  知ってるだろ

 

tell me what can you want? you've got it all

いったい何が欲しいのか教えてくれ

君は何もかも持ってるっていうのに
ah the scene is obscene, time'll strip it away

見るに堪えないすべてのシーン、結局は時とともに流れる
a year and a day 

一年と一日経つと
Bill Bones - Bill Bones

ビル・ボーンズ、ビル・ボーンズ

know what I mean

あいつなら分かってくれる

 

he know's it's eating, it's chewing me up,

俺は食べられて、腐っていってるんだ

 it's not right for young lungs to be coughing up blood

若い肺は血を吐いてる、これは異常事態

it's all, it's all in my hands and it's all up the wall... 

何もかも、何もかも思い通りにできたのに

now the stale chips are up and they hope stakes are down

しけたチップスと共に希望はなくなっていき
it's these ignorant faces they bring this town down how

俺の事を分かろうともしないやつら

I sighed and sunken with pride I passed myself
down on my knees

プライドともに失望した俺は、自分自身に跪いた
yes I passed myself down on my knees

自分自身に跪いたんだ

 

now tell me what can you want see you've got it all

いったい何が欲しいのか教えてくれ

君は何もかも持ってるっていうのに
the whole scene is obscene time will strip it away

見るに堪えないすべてのシーン、結局は時とともに流れる
a year and a day 

一年と一日経つと

Bill Bones Bill Bones

ビル・ボーンズ、ビル・ボーンズ

knows what I mean

あいつならわかってくれる
He knows there's fewer more distressing sights than
that of an Englishman in baseball cap

野球帽を被るイギリス人ほど悲惨な光景はないってこと

now we'll die in the class we was born

俺たちは自分たちの階級の中で生まれ、死んでいく
that's a class of our own

自分たちの階級の中で

 

Did you see the stylish kids in the riot?

暴動の中にいたイカした奴らを見たか?
Shovelled up like muck and set the night on fire,

堆肥みたいに寄せ集められて、夜を赤く燃やしてた

wombles bleed. truncheons and shields,

ウォンブルズが血を流し、警棒とシールドが見え
you know I cherish you my love

君を愛してるよ 知ってるだろ

oh,I cherish you my love

君が愛しくて仕方がないんだ

 

 

 

 

はい。いかがでしたでしょうか。

 

タイトルは、直訳で「英雄たちのための時間」ですね。もうタイトルが最強。

 

これはピートの書いた歌詞だと思うんですけど、故事成語や文学的な表現がすごく多くて訳すのが難しかったです。

 

 

何この歌詞?ウォンブルズって誰?

 

という人に背景を説明すると、

 

この曲はピートが、2001年に起きた、学生の暴動を見て書いたそうです。

当時警察が出動して乱闘になる事態となり、町中が騒然としました。

 

 

その暴動の憧憬を描写した詩なのですが、ところどころ散文的な要素が入り交じり、それがより歌詞を奥深いものにしています。

 

この暴動は若いピートにとって感じ入るものがあったようで、インタビューで本人が「すごかったよ。国会にだって行けそうだった。」と語っています。

 

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ちなみに、リバティーンズのファーストアルバムのジャケットには、その暴動の時にシールドを構える警察の写真が使われています。

 

 

そして、ウォンブルズはその暴動の中心であった学生団体の名前。

ビル・ボーンズは、ピートが好きな小説「宝島」に出てくる老海賊です。

 

宝島など複数のモチーフがピートの歌詞には出てきます。

 

 

この歌は、僕の訳が稚拙なので伝わらないところもあったかもしれませんが、とにかく表現が文学的ですばらしいんですね。

 

この「did you see the stylish kids in the riot?」という一文は暴動を象徴する文になっており、

 

 

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こういうのも作られてるみたいですね。なんやこれ。ポスターかな?

 

 

まあ他にもリバティーンズはすばらしい曲を沢山書いているのでそのうちに訳していきたいです。

 

【重要単語・成句】

 

cherish

愛しく思う。大切に思う。

「love」とは少しニュアンスが違うらしい。

 

headrush

薬物による陶酔感。薬物でくらくらする。

「頭が急ぐ」という・・・。的確。

 

obscene

卑猥な、低俗な、醜悪な。

ここでは悩んだ挙句「見るに堪えない」としました。

 

a year and a day

直訳で「一年と一日」ですが、これはイギリスの成句で、一年の契約が確実に満了することを指すようです。

 

この詩では文脈から察するに「全てのシーンは時とともに『確実に』流れる」というような意味合いで使われています。

 

どう訳すか迷いましたが、「一年と一日経つと」としました。

 

an Englishman in baseball cap

「野球帽を被った英国人」。イギリスでは野球は国民的スポーツではなく、代わりにクリケットがそうです。

 

詩では「悲惨な光景」と言っています。「異国の文化に媚びるな」ということでしょうか。

 
class
階級。イギリスは階級社会で、労働者階級、市民階級、上流階級など、階級がはっきり分かれています。
 
日本人にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、
 
イギリスでは未だにその階級は根強く(同じ階級どうしでしか結婚できない、収入や言葉遣いに差があるなど)、
この詩では「俺たちは自分たちの階級で生まれ、死んでいく」と言っています。
 
 
なので一生脱せないわけですが、それでも「暴動の中にいたイカしたやつら」は「夜を赤く燃やしていた」わけです。
 
 
 
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(薬物による陶酔感)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 
 
この歌詞、百点満点中、五万点!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(理性崩壊)
 
 
 
 
そのような予備知識を頭に入れてこの詩を読むと、より一層深く感じ入ります。

 

 

ではまた。